TECHNOLOGIES/RAW

最高の画像を約束するRAWフォーマット

シグマは、撮影はもちろんのこと、最終的に作品へと仕上げるまでのプロセスすべてを「写真」と考えています。自分の記憶に刻まれたイメージを、自身の目と手でていねいに引き出し、再現すること。それができてはじめて、撮り手自身の写真表現は完成する、と考えてきました。

だからこそ、広いダイナミックレンジと、豊かな諧調・色調をもち、色感や質感を引き出しながらイメージを再現できる、フィニッシングに耐えうる画像データを提供しなければならない、と。シグマが一貫してX3Fフォーマット(RAWモード)を推奨してきたのはまさに、フルカラーセンサーがとらえたピュアでリッチな画像信号をまるごと記録したこの画像データの特質に拠ります。

それはあたかも「最高の一皿」をささえる極上の食材のように。創り手の感性と技量に寄り添い、仕上がりに幅や深みを与え、どこまでも自由で高質な表現を許容する懐の深い素材として、圧倒的なポテンシャルを示してくれるのです。

質感・色感に優れたRAWフォーマット

実は、X3Fファイルでの撮影には、ほかにもメリットがあります。デジタルカメラはRGBの3原色で捉えられた画像信号をYCbCrという色空間に変換して記録します。Yは輝度、CbCrは色差を表しています。一般的なデジタルカメラでは、YCbCr 4:2:2といって、輝度信号に対して色信号を半分にしてしまうファイルフォーマットが採用されています。

これは、かつてカラーテレビが開発された際に、限られた帯域の中で色情報を効率的に送信するために、人間の肉眼が「色情報に対する感度は輝度情報に対するそれよりも鈍い」という特性に着目して開発されたフォーマットです。この歴史あるフォーマットが脈々と受け継がれて、今日のデジタルカメラにもその主要フォーマットとして採用されています。

けれどもデジタルカメラの性能が飛躍的に向上した現在、その鑑賞方法はテレビモニターよりも、PCモニターでの拡大表示や大きな写真プリントが主流になっています。さらに、出力環境の品質改善が著しい今日においては、このような信号伝送効率を重視したフォーマットだけですべての撮影者の要求を満たすことはできない、とシグマは考えています。

自然なバランスを保ったX3F画像

SIGMA SD15も、カメラ内JPEGでは、ファイルフォーマットの標準規格であるEXIF規格どおりにYCbCr 4:2:2で出力していますが、一つのピクセルロケーションでRGBすべての色情報を取り込めるダイレクトイメージセンサーは、輝度情報と色情報をもとから1:1の形式で取り込んでいるため、RAWデータであるX3Fファイルには、補間に頼らずに輝度情報と色情報を1:1で持つことが可能になっています。この画像をSIGMA Photo Pro4.0で現像すれば、JPEGに保存する場合でも、JPEGクォリティの7~12を選択すれば、YCbCr 4:4:4で保存されます。

えもいわれぬ臨場感、質感をもつSD15の「感動画質」はまさに、自然な情報のバランスを保ったX3Fの画像データに由来しています。「最高の一枚」を「最高の画質」で残したいと願うすべての表現者へ、ぜひX3Fモードで撮影することをおすすめします。

豊かで粘りのあるダイナミックレンジをもったX3Fの画像ポテンシャルを、あなたの眼と手で体験してください。

シグマの考える仕上がりイメージ、JPEGモード

SD15で撮影されるJPEG画像は、シグマがもっとも適切と考える「出来上がりの写真」です。JPEG設定で撮影し、もしも「これが自分の求めていた写真である」と全面的に賛成していただけるのならば、JPEG設定による便利で快適な撮影を楽しんでいただきたいと思います。そのままプリンタにつないで印刷するのも、友人や家族とそのまま画像データをシェアするのも自在です。共有やコネクティビティという点で、カメラ内JPEGの利便性は極めて優れています。

しかし画像を作り上げてから非可逆(元に戻らない)圧縮を施してファイル化するJPEG画像には、随意に補正できる余地はそれほど残されていません。カメラ側のお仕着せで提供するJPEG画像だけで、撮り手の表現者としての思いを十分に再現することは至難の業です。X3ダイレクトイメージセンサーの、えもいわれぬ臨場感、質感をもった「感動画質」はまさに、自然な情報のバランスを保ったX3Fフォーマット(RAWモード)の画像データに由来しています。

「最高の一枚」を「最高の画質」で。飽くなきクリエイティブマインドを持ち合わせ、内なるイメージに忠実であろうとするすべての人にこそ、X3Fフォーマットでの撮影をおすすめしたいと思います。

SIGMA SD15 Special Contents